白木蓮の木

大人になってから、白木蓮の木が大好きなんです。
大きな白い花が咲いた凛とした姿と、一斉に葉が芽吹いた若々しい姿がたまらなく好きで。
家の近くの線路沿いにずっと植えてあるので、少し遠回りでも時間が許せばその道を通るようにしています。
秋が終る頃になると一気に葉が落ちてしまって、そうすると次の春に向けての小さな蕾がついている事に気付き、季節の巡りを感じます。
春になると、桜の少し前に大きな美しい花が咲いて…まだ寒く澄んだ空に、とてもよく映える花だと思います。
こうして一年を通して同じ木をずっと見ていられるのは、幸せな事です。